あがり症克服に蔓延るスピーチ練習という常識

ヴィゴラ~ス!緊張・あがり症克服の専門家 金光サリィです。

「きちんとした脳科学に基づいたトレーニングをすれば、あがり症を克服するのは簡単ですよ」と言われても、なかなか信じられない人がいます。

その理由をお聞きすると、脳科学という分野がそもそも怪しいと思わられている方がいるようです。

たしかに私も昔はそう思っていたので、お気持ちはよーく分かります(笑)。

新しい知見が教科書に乗るまでの期間

科学的な新しい知見が学校の教科書に掲載されるまでに、どの位時間がかかるかご存知ですか?

あるセミナーで聞いた話では50年です。つまり新しい知見が教科書などに常識として世に知れ渡るには、随分と時間がかかるのですね。

でも今は、大学教授などが書いた本や、学会発表している内容を世界中から翻訳本やインターネットを通じて入手することができます。

もちろん内容を精査する必要はありますが、教科書などに載って常識になるまで信用しないのは、余りにもったいなくないですか?

この最新の科学を積極的に取り入れているのが、スポーツの世界です。

昔は、スポーツ中に水を飲むのは駄目だと言う常識が闊歩していましたが、今はスポーツ中に水分補給しないのはむしろ危険であることが常識となっています。

もしスポーツ業界で最新の科学を取り入れる意識が希薄だったら、未だに学生たちは炎天下でも水分補給が許されていなかったかもしれません。怖い話です。

あがり症克服界隈では根性論がまだ常識

また、スポーツの世界では、メンタルがパフォーマンスに影響することは早くから認識され、脳科学や心理学などの最新科学をベースにしたメンタルトレーニングが採用されています。

メンタルが弱かった錦織選手がコーチのマイケル・チャンと一緒にメンタルトレーニングに取り組むことで、テニスの全米オープンで強豪を次々となぎ倒し、準優勝という成績を残したのは有名な話です。

ただ残念なことに、日本のスポーツ界では、メンタルトレーニングがまだまだ浸透していません。

スポーツ心理学習のEQ創設者の森裕亮さんは、フットサル日本代表・森岡薫さんとの対談記事で次のように言われています。

  • 競技活動を続けていれば、メンタルが自然と強くなると考えている方々も多いと感じています
  • 今まで培ってきた経験に頼る指導者が多く、最終的には「根性」や「やる気」など、抽象的な指導に偏っている印象が強いです

この記事を目にした時に、あ~、「あがり症克服界隈」と全く同じだなと思いました。

話し方教室やセミナーなどに通って、スピーチ練習すれば次第にメンタルが強化されてあがり症が克服できると思っている講師がこの界隈にはごまんといます。そして、不幸なことに受講側もそうだと信じています

スピーチ練習とメンタルの話(人前で話すことに対するイメージの改善)は分けて考えなければ、莫大な時間とお金を浪費するだけです。

正直に言うと、講師として根性論で指導した方がラクなんですよ。本番で結果が出なかったら、あなたのシュート練習が足りないんだ、あなたのスピーチ練習が足りないんだと言えばいいだけですから。

だから私のあがり症克服メンタルトレーニングには、話し方教室やセミナーでのスピーチ練習に何十万円(100万円以上も数名)も使ったけど、結局克服できなかったと相談に来られる方が沢山います。

正直、はじめから私のところに来てくれたらと思うのですが、世にはびこるあがり症はスピーチ練習で克服できるという常識が一新されるのにはまだまだ時間がかかるでしょう。

あなたがいま実践されているあがり症克服方法が結局のところはスピーチ練習に行き着き、その指導方法で結果がでてないなら、一秒でも早くこの本を読んでみてください

あがり症克服克服本

あがり症のための脳科学にもとづいたメンタルトレーニングの礎を築いたパイオニア。自身が極度のあがり症に苦しんでいた時期がある。ひどいあがり症の人ほど、スピーチ練習や場数、呼吸法などではなく、メンタルトレーニングが必要と伝えている。
「人前で話すのがラクになる!5つの魔法(ダイヤモンド社)」は、今までにないあがり症克服本としてAmazonランキング総合2位(話し方・プレゼン部門1位)。現在12刷りのロングセラー。

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