落ち着いて話したいならあがり症を克服した後に場数を踏もう

ヴィゴラ~ス!あがり症克服の専門家 金光サリィです。あがり症を克服するには場数は必要ありません。むしろ、場数を踏むとあがり症が悪化する場合があります。もしあなたが人前で落ち着いて話せるようになりたいなら、あがり症を克服してから、場数を踏みましょう。今日の記事は、アプローチを間違わないために、とっても重要なので最後まで読んでくださいね。

場数を踏んでもあがり症を克服できない人

あなたはこれまで、人前で落ち着いて話すためにどんなことに取り組みましたか?ドキドキや震えなどの体の反応を抑えるために腹式呼吸をしたり、スピーチ原稿を覚えて繰り返し練習したり、発声練習などをした人もいるかもしれません。目線の動かし方、声の出し方などのテクニックを習った人もいるかもしれません。

そして、本番後にはうまくいかなかったところを反省し、次に生かすようにと「何より場数だ」と、自分を奮い立たせて頑張ってこられた方もいると思います。

少し緊張するぐらいの人でしたら、完全にあがり症を克服できるかはともかく、これらの「一般的なあがり症克服法」でなんとか本番を乗り越えられるかもしれません。

しかし、問題は、私のように過去のトラウマなどから人前に対し酷い恐怖心を抱え、人前に出たら反射的にあがってしまう人たちです。このような人たちは、どんなに場数を踏んでも、毎回失敗で終わるので、人前で話すことのイメージがどんどん悪くなる一方です。最後には、人前に立つことすらできなくなるかもしれません。

どうすればあがり症を克服できるのか

そもそも、なぜ人前であがってしまうのでしょうか?人は誰しも危険な場面に遭遇すると、自律神経のうち交感神経が刺激され、鼓動が速くなり汗をかきます。例えば、夜道で暴漢に襲われるような場面を想像してみてください。

つまり、ドキドキしたり震えるなどのあがりの症状は、あなたの脳が人前を危険な場所として記憶した結果、引き起こされた一種の防衛本能なのです。頭が真っ白になる理由は別にありますがここでは割愛します。

これらの生理的な反応を冒頭に挙げた一般的な方法でコントロールしようとすることはとても難しいです。このため、金光サリィ式あがり症克服メソッドでは、無理に落ち着いて話すことを目指しません(参考:一般的な話し方教室と金光サリィ式メソッドの大きな違い)。

緊張をテンションと置き換え、体が「今、大事な時だよ!がんばれ~!」とエネルギーを送ってくれているとポジティブに捉えます。そして、本番への不安を「練習」、「テクニック」で払拭するのではなく、「脳科学的なアプローチ」で人前のイメージをポジティブに書き換えます。その上で本番を迎えて、リアルで人前で話すのは楽しい!というポジティブな感情を得ることで、完全に記憶を更新し克服完了!となります。

落ち着いて話したいなら克服した後に場数を

あがり症を克服した後は、どんどん場数を踏んでください。完全に人前で話すことが自分にとって楽しいものになっていれば、場数を踏めば踏むほどテンションは下がっていきます。

例えば、超有名な高級レストランにいく予定があったらテンションあがりませんか?でも、それが毎週続くと次第に薄れてきますよね?その現象と全く同じです。最終的にはテンションがあがらない落ち着いた状態で人前に立つことができます。

まとめ

「あがり症を克服すること」=「人前で落ち着いて話せること」ではありません。多くの人がここを間違えて、練習やテクニックに走ります。どんなに下手なスピーチでも本人が人前で話すことを楽しいと感じているなら、もうその人はあがり症ではありません。

あがり症を克服した後は、場数を踏めば踏むほどテンションはさがっていき、落ち着いて堂々と話せるようになります。参考までにお伝えしておくと、あがり症を完全に克服すると、人前で落ちついて話したいという気持ちはなくります。テンションがあがらないことが逆に残念になりますよ。

あがり症のための脳科学にもとづいたメンタルトレーニングの礎を築いたパイオニア。自身が極度のあがり症に苦しんでいた時期がある。ひどいあがり症の人ほど、スピーチ練習や場数、呼吸法などではなく、メンタルトレーニングが必要と伝えている。
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