あがり症と英語が苦手な人が日本人に多い2つの理由

あがり症克服の専門家の金光サリィです。日本人は、人前で話す時に緊張したり、英語を話すのが苦手な人が多いと言われています。

先日、英語留学に行った際に元アップルのシニアマネージャーであったBrighture CEOの松井博さんと対談(あがり症克服の専門家 金光サリィさんに聞く、緊張しすぎずに英語のプレゼンテーションを楽しむ方法)させてもらったのですが、あらためてこの2つの状況を生んでいる根本的な理由は同じだなと確信しました。

あがり症と英語

完璧に話すべきという思いが強すぎる

1つ目の理由は、間違わずに完璧に喋らなければならないという思いが強すぎることです。

あがり症で悩んでいる人の多くが間違わずに完璧に話すことを目指して、話の組み立て方や声の出し方などのスピーチ練習に走り、逆効果になっています。

少しでも駄目だったら自分にバツ印をつけてどんどん苦手意識を増していく。苦手意識が増せば増すほど人前に出るのは辛いばかりで、克服への道が遠のいていきます。

英語が苦手な人も間違わずに完璧に話すことを目指して、文法や単語を覚えることばかりに注力し逆効果になっている傾向があります。

複雑な文法を使いこなせないと話せない。知らない単語がまだまだあるから話せない。間違えたら恥ずかしい。そう考えて英語でのコミュニケーションを避けていても一向に話せるようになりません。

話し手に対する評価が厳しすぎる

2つ目の理由は、表面的な部分での話し手に対する評価が厳しすぎることです。

あがり症の人は、人前で話している人が緊張していないか探ったり、自分や他人と比べて話が上手かどうか評価しやすい傾向があります。

それは自分の脳に「人前で話すと、聴衆に緊張していないか探られたり、評価されたりするものだ」という無意識のプレッシャーをまねく行為です。

英語を話す日本人に対する“日本人の”評価も厳しいものがあります。例えばYouTubeなどで、日本の芸能人が英語を喋っている動画には、やれ発音が悪いだの文法が間違っているなどの批評コメントが多いことに驚かされます。

海外で実際に人と交流すると、非ネイティブスピーカーはそれぞれの母国語の発音に影響を受けた英語を堂々と話していることが分かります。そして、相手の英語が文法的に多少おかしくても、何が言いたいのかを一生懸命に聞こうとしてくれます。

自分にも他人にももっと寛大になろう

上の二つは表裏一体です。日本人はまじめで完璧主義が多いと言われていますが、自分にも他人にももっと優しく寛大になることが、あがり症の克服や英語の上達に必要です。

あがり症のための脳科学にもとづいたメンタルトレーニングの礎を築いたパイオニア。自身が極度のあがり症に苦しんでいた時期がある。ひどいあがり症の人ほど、スピーチ練習や場数、呼吸法などではなく、メンタルトレーニングが必要と伝えている。
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