緊張・あがり症になった理由が必ずある

あがり症・緊張のイメージ

あがり症とは

人前や大人数の前に立った時、電話をかける時などに、次のような状態になることを総称してあがり症といいます。程度や場面は人により様々です。

  • 胸がドキドキする
  • 手足や首元が震える
  • 顔が真っ赤になる
  • 声が震えたりどもる
  • 頭が真っ赤(真っ白)になる
  • 息苦しく吐き気がする
  • 視界がゆがむ など

あがり症は社交不安障害(社会不安障害(SAD))などとも呼ばれていますが、自分が「病気」だと思ってしまうと、脳の仕組上、それに囚われてしまい克服がしずらくなります。病気ではなく「脳への指示の仕方が間違っているだけ」と理解し、脳科学をベースにした考え方で、克服することが改善の近道です。

きっかけが必ずある

生まれてすぐあがり症の赤ちゃんはいません。その人が覚えているか覚えていないかは別として、あがり症の人は、人前で「大きな失敗をした」「恥をかいた」など、何かしらのネガティブな出来事、経験があるはずです。

よくある例としては、学校でみんなの前で教科書を読む時に間違えた、歌やリコーダーの発表会で失敗して笑われた、プレゼンや会議などで質問にうまく答えられなかったなどです。それが強烈だったり、何度も繰り返すことで、脳に「人前=危険」な場所として記憶されると、あがり症になってしまいます。

トレーナーの金光サリィの場合は、学生時代にノストラダムスの大予言を信じてしまい勉強をしなくなったせいで、授業でみんなの前で先生にあてられても問題に答えられない→恥ずかしい→顔が赤くなる、の繰り返しが発端でした(更なる追い込みは演奏コンクールでの大失敗)。最後はみんなに見られるだけで反射的に顔が赤くなるようになりました。これを専門用語で「脳にプログラミングされた」と言います。梅干しを見たら、よだれが出るのと同じような脳への刷り込みです。

前述の例に比べると少ないのですが、部下ができてからあがり症になってしまったという方もいます。これは部下をしっかり指導しなければならないという思いから、部下のできていないところに注目するがあまり、いざ自分が見られる場面、評価される立場に立たされると、誰もが自分を厳しくみていると錯覚し、過度にプレッシャーを感じてしまうことが原因だったりします。

あがり症と薬

あがり症を克服するには、人前で話すことを「楽しいと感じること」が最も肝心です。しかし、あがりの症状を抑えるために薬を服用される方がいます。これで確かにドキドキなどは抑えられるかもしれませんが、副作用として同時にボーとしたりと、恐いという感情だけでなく「楽しいという感情」までも抑えられてしまいます。薬を飲んでなんとか話すことができたとしても、楽しかったという感情が得られずいつまでもあがり症を克服できないので、永遠に薬に頼るかたちになってしまいます。