なぜあがり症を克服するのにスピーチ練習は必要ないのか

先日、ダイヤモンド社さんから著書の「人前で話すのがラクになる!5つの魔法」の重版の連絡がありました。2011年に出版してから今回で9回目(2017年9月現在)です。いつまでも色褪せないものを書きたい。そう思って書いた本がロングセラーとして評価して頂けて大変嬉しいです。

あがり症のためのスピーチ練習

高額の話し方教室に通ったけど・・

先日、著書に頂いた感想文です。

「私は 、手の震えや足のガクガクを克服したくて高額の話し方教室で猛特訓していましたが、やればやるほどうまくいかず困り果てていました。そんな折に本書に出会い、長年のガクブルからストンと解放されました。(T.Sさんより)」

「極度の緊張やあがり症を克服するためには「猛特訓(人前でのスピーチ練習)」が必要だ!」と未だに多くの人が信じています。

そのため、皆の前で発表ができる話し方教室に通ったり、同僚や友達や家族の前などで予行練習したりする人が多いようです。

しかし、あがり症を克服するのにスピーチ練習や場数は必要ありません。私自身、たった1分程度のアナウンスをする役目だったのですが、場数を踏んでも改善しないどころか、毎回恥ずかしい思いをするので、どんどん苦手意識が増していきました。

むしろ、話し方教室に通ったり、同僚や友達や家族の前などで予行練習することが先の感想文のように、遠回りだったり、裏目に出たりすることが多々あるので気を付けましょう。

あがり症の原因を無視してはいけない

極度に緊張する人、あがってしまう人は、過去の経験から「人前」に対してネガティブなイメージを持っています。そのため人前に出ると、防衛本能が発動し、異常なドキドキ感、手足や首元の震え、汗、息苦しさや声の震えなどの症状が起こります。

防衛本能と言われても、ピンとこない方は、たとえば夜道で暴漢に襲われるような場面を想像してみてください。

この原因を無視したまま話し方教室などで一生懸命にスピーチ練習しても、結局、本番であがってしまい、更に人前に対してネガティブな記憶が強固に上書きされてしまいます。

※ちょっと緊張する程度の人は、スピーチ練習、場数を踏むことによって自信を得て、緊張しなくなる人もいます。

克服のためのスピーチ指導は逆効果

あがり症を克服する前に、あなたのスピーチを誰かに指導してもらう、見てもらうことはとても危険です。

なぜなら、見ている方は「もっと声を大きく」「腹式呼吸で」「ゆっくり」「滑舌よく」「あ~とか、え~っと言わない」などと、必ずアドバイスをくれます。

しかし、あなたのスピーチに対するこれらのアドバイスは、基本的に「上手に話すため」になされるものであって、「あがり症を克服するため」ではありません。

あがり症でお悩みの方なら分かると思うのですが、あがり症を克服していない状態で、上手く話すためのアドバイスをもらっても、気を付けることが増えて、余計に人前に対するイメージが悪くなり、本番に対するプレッシャーも増します。

そもそも、本番はあがってしまって、それらのアドバイスは頭から消えてしまうことがほとんどでしょう。

話し方教室などで上手に話すことを目指すのは、あがり症を克服した後です。私自身もそうでしたが、多くの人がこの順番を間違えて、「私は一生あがり症が克服できないかもしれない」と誤解してしまっています。

克服に必要なのはイメージの改善

あがり症を克服するためには、スピーチ練習でもなく場数を踏むのでもなく、事前に「人前」に対するネガティブなイメージを払拭することです。これは、あがり症を克服できない迷宮に迷い込まないために何度もお伝えしたいことです。

脳科学にもとづいた金光サリィのあがり症克服メソッドはこちらをお読みください。
人前で話すがラクになる!5つの魔法(ダイヤモンド社)