深呼吸しても緊張は止まらなかった

手と声は震え、顔は赤らみ、心臓の音が鳴り響く

人前に出ると、手、声は震え、顔は赤らみ、心臓の音が頭の中に鳴り響く。変な汗も出てくる。呼吸を整えるといい、そう聞いたから深呼吸をするけれど、深呼吸をすればするほど緊張が増していく感覚になっていました。

自分の番が近づくにつれ、その症状は顕著になり、誰が見ても緊張の塊。そんな緊張している私を見て、笑う人がいるんですよね。そのことをとても恥ずかしく思っていたけれど、自分の捉え方を変えればいいと、「笑ってもらえるならそれでいい」そんなふうに考えていました。さらし者の自分を何とか肯定しようと必死でした。

緊張する自分のことを徐々に紐解いていく感じ

以前から緊張に悩んでいて、サリィさんの本を読んでいました。本に書いてあることを実際やってみようと思っても、なかなかひとりでそれを続けることが難しかったんです。

今回、人前に出る機会を与えてもらえたので、これはチャンスだと思い、実際にサリィさんのトレーニングを受けてみようと思いました。自分も、人前に出ることを楽しめるようになるのだろうか、なれたらいいな、そんな思いでした。

トレーニングは、ひとことで言うと、「楽しい」でした。サリィさんとの時間が本当に楽しかったんです。私は過去がどうとか、原因を探るようなことはとても嫌いなのですが、そんなことは全くなく、緊張する自分のことを徐々に紐解いていく感じで、「緊張と仲良くなろう」と言うイメージでした。

手も声も震えていなかった自分に気づきました

本番は、身体の反応がとても少なかったです。手も声も震えていなかった自分に気づきました。それから、私は舞台の上でアドリブをしなければいけなかったのですが、事前に「こんなことを聞かれたら嬉しいな」と思っていたことをそのまま聞かれたんです。

ラッキーだっただけかもしれませんが、もしかしたら自分の「大丈夫」と言う気持ちが相手にも伝わったのかなと思っています。「緊張を楽しむ」とまではいかなかったのですが、「緊張しても大丈夫」という確信を持って本番に臨むことができました。

逃げずに人前に立つことを選んで本当に良かった

自分の苦手なことから逃げること、断ることは簡単ですが、絶対後悔します。今回、私は逃げずに人前に立つことを選んで本当に良かったと心から思っています。ひとりで悩んだり不安がっているよりも、「緊張克服の専門家」に聞いて助けてもらってしまえばいいです。

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