スピーチスキルではなく内側から変われるあがり症克服メソッド

開会の挨拶で息ができなくなった

自分があがり症だと気付いたのは年齢が上がってきて、人前で挨拶をする機会が増えてからです。もともと人前で話すのは苦手ではありましたが、自己紹介くらいなら何とか乗り切れていたので、若いうちはそれほど深刻に考えていませんでした。

大失敗をしたのは、はじめて、出張で会議に出席したときのことです。出席者を代表して、開会の挨拶を頼まれ、事前に原稿も書いて、きちんと準備をしたつもりでした。ところが、スタンドマイクの前に立ち、話し始めると、次第に息ができなくなり、話す予定の言葉を発することができないのです。

予定していた原稿どおりに話すなど、とうていできず、しどろもどろになりながら、できるだけ短いことばでなんとか話し終えましたが、顔から火が出そうなほど恥ずかしい思いをしました。

話し方教室などに通ったけれど改善なし

それ以来、またあの時のように失敗するのでは、と考えるだけで怖くなり、なるべく人前で話す機会がありませんように、と願ってきましたが、同じような失敗をその後も繰り返すようになりました。ただ、必ず失敗する、というわけでもなく、どういう場面で緊張するのかが予測できないのも悩みの種でした。

声が小さいこと、腹式呼吸ができないことなどが原因かとも思い、立ち方を変えてみたり、ボイストレーニングの器具(?)を購入して呼吸の練習をしたりしました。話し方教室にも行ってみたのですが、特に改善はみられませんでした。

年齢とともに、人前で話す機会は増えてきましたが、場数を踏んで慣れるどころか、失敗の経験を増やすばかりです。最近では、失敗しても、恥ずかしいのはその時だけ、とあきらめて自分の中でやり過ごすようにしてきました。

結婚式の祝辞では失敗したくない

そんな時、部下に結婚式の祝辞を頼まれてしまい、今回はどうしても失敗したくない、何とかしたい!と久しぶりに思いました。そして、藁をもすがる思いでネット情報を検索していたところ、サリィさんのページにたどりついたのです。

「脳科学」という単語に新しさを感じ、詳しく読んでみると、これまで試してきた克服法がうまくいかない理由の説明にも共感!その時点であと2か月くらいしかなかったこともあり、とにかくスカイプのレッスンを受けてみることにしました。

3回のレッスンのうち、本番前のレッスンは2回だけ(※ヒアリングによって異なります)。最初説明を聞いた時点では、たった2回でどこまで効果があるのか、少し心配だったのですが、1回目のレッスンを受けているうちに、「なぜあがるか」について、はじめて納得がいき、「この方法は自分に合っている!」「なんとかなりそう」と感じました。

2回目のレッスンから本番までの期間は2週間弱でしたが、新郎である部下のために、できるだけ彼の人柄が伝わるようなスピーチをしてあげたいとい前向きな気持ちで過ごすことができ、まったく辛くなかったのが不思議でした。

祝辞をアレンジして話す余裕もあった

本番当日、百人以上の人がいて、スタンドマイクの前で話すという状況に、ドキドキし、正直、足は震えていたのですが、これでいいんだ!いい緊張感なんだ!と、思うと、息が苦しくなることもありませんでした。

挙式や、司会の方からの新郎新婦のプロフィール紹介などの状況も踏まえ、考えていた祝辞を少しアレンジして話す余裕もできて、皆さんに笑っていただいたり、合いの手を入れていただくこともできたりして、予想以上に楽しく話すことができました。事前に刷り込んでいた「大成功!」のイメージがあったからだと思います。

目標にしていた、新郎の人柄が伝わるスピーチができたと思いますし、披露宴やその後の二次会でも他の出席者との話のきっかけができ、祝辞を引き受けて本当によかったと思いました。

スピーチスキルではなく考え方を変える克服方法

祝辞を頼まれた時にはまったく想像できなかった「大成功!」。ほんとうにサリィ先生のおかげです。サリィ先生のメソッドは、スピーチのスキルではなく、考え方を変えるものです。

あがり症を克服するだけでなく、自分の人生への向き合い方も変えてくれるような気がしています。ほんとうにありがとうございます!今の考え方をキープできるよう、これからもチャレンジしていきたいです。

(まだ試していない皆さんへ)自分でもびっくりするくらい内側から変われますので、あがり症の方はぜひチャレンジしてみてください!

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