なぜあがり症を克服するには本番が必要なのか

あがり症からの克服

知識だけであがり症を克服できていなかった私

脳科学に興味を持ちはじめてから色々な知識をためていた私(トレーナーの金光サリィ)ですが、何の行動にも移していなかったので、相変わらずあがり症を克服できていませんでした。

自己紹介もできないので、飲み会に誘われても断り続けていました。「こんなことでは、ずっと変われない」そう思った私はブログに、「誘われたら断らない」と書き込みました。

その翌日にかかってきた電話は、普段ブログに書いている内容を話して欲しいという「100人の前での講演依頼」でした。飲み会に誘われたらという意図で書いたのですが、後の祭りでした。

私は全力で断る理由を探しましたが、前日に「断らない」と言葉にした威力は思った以上に凄まじく、10日後の講演の依頼を受けることになりました。

本番があったからあがり症と本気で向き合えた

本番の講演を想像すると、もう気が遠くなるようでした。視界が歪み、泡を吹いて倒れてしまう自分がありありとイメージできるのです。普段の数分のアナウンスですらボロボロなのに、このままでは完全に終わる。

本番の日が決まって、初めて私は腹をくくることができました。今考えると、当時の私は、あがり症の事実から目をそむけ、一方でそれを他人に知られたくない。プライドはあるのに自信がない。そんなアンバランスさで、いっぱいいっぱいでした。

その日から「これまで学んだことを実践しよう」と決心し、すべての資料を引っ張り出し、自分のあがり症克服プランをまとめ、ただただそれを10日間実践しました。

そうして迎えた初めての講演会は大成功に終わり、私はあがり症を無事卒業しました。

克服してから人前で話すという日は永遠にこない

たまに「あがり症を克服したら人前で話そうと思います」とおっしゃる方がいます。気持ちは分かりますが、その日は永遠にきません。なぜなら、あがり症を本当に克服したかどうかは、実際の本番を迎えてみないと誰にも分からないからです。

話し方教室やセミナーでの事前練習では、あがらないで話せるようになったのであがり症を克服したと思っていた。しかし、本番では散々だったという話はクライアントさんから頻繁に聞く話です(この理由は一般的な話し方教室やセミナーとの違いで説明しています)。

本番を受け入れて脳のスイッチボタンを押そう

あがり症の人が率先して人前で話す機会を設けるようなことはなかなかないでしょう。見方を変えれば、嫌々でも結婚式のスピーチ、会社のプレゼン、発表会など、人前で話す機会が訪れることは、あなたがあがり症を克服できる絶好のチャンスともいえます。

「さいあく克服できなかったら仕方ない」という状況と、「絶対に成功させる」という状況では、おのずと結果に差が生まれます。

テストの勉強でも何でもそうですが、いつあるのか?どんな内容なのか?本番の中身がはっきりすることで、はじめて脳にスイッチが入り本気で動きはじめるのです。

もしあなたがあがり症を克服したいと本気で思っているなら、正しいアプローチが前提ですが、勇気をもって人前で話す機会を受け入れる覚悟を決めましょう。それが克服のための第一歩です。

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